六角舎アートスクールでは、潮江宏三先生(京都市立芸術大学名誉教授・前京都市美術館長)をお迎えし、「西洋美術のツボ」と題する年間6回の連続講座を開催しています。
西洋美術史の泰斗・潮江先生が、西洋美術を見て楽しむための糸口として、文字どおり「ツボ」とも言える特有のポイントに焦点を当てて、解きほぐしていく講座です。
当アートスクール受講生に限らず、広く美術に関心のある方に聴講していただけます。
●テーマ「ロココ美術〜新古典主義〜ロマン主義」
政治的社会的意味(ブルジョワ市民社会の成立)において、「近代」が成立した18世紀末に起こったロココ美術から新古典主義への劇的な変化を、社会状況との関連の中から読み解きます。ロココから新古典主義へは、政治状況の中で失われたものと新たに産まれたものとの関係を、さらに踏み込んでその絵画史的な意味においての、ことに絵画理論上の問題との関係の中でも浮かび上がらせたいと思います。その後、新古典主義が形成したものが、理論上のアンチテーゼとして「近代絵画」の誕生のベースとなった様相をロマン主義の誕生の意義から解き明かせればと思っています。
●日程
第10回目:2023年4月16日(日)
①ロココ美術
第11回目:5月21日(日)
②新古典主義
第12回目:6月18日(日)
③ロマン主義
●時間:15:00〜17:00(各回とも/質疑応答時間を含む)
●受講料:1,000円(一回の受講につき)
●場所:六角舎アートスクール(京都市中京区西洞院通六角下ル池須町408-1 北川ビル2F)(アクセス)
●お申し込み:お名前と電話番号、受講希望日をご記入の上、メールでお申し込みください。
(※会場の都合により、定員になり次第お申し込みを締め切らせていただきます。また、天候や新型コロナウィルス感染拡大状況により、日程の変更の可能性がございます。)
潮江宏三(京都市立芸術大学名誉教授・前京都市美術館長)
京都大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士
著作:「銅版画師ウィリアム・ブレイク」(京都書院)
「西洋美術史案内」(はしもと出版工房)
「西洋美術ー新しい視座から」(編・昭和堂) など
2021年10月3日(日) 第1回:「ジョットとレリエーヴォ」(終了しました)
2021年10月31日(日) 第2回:「ファン・エイクと空気遠近法」(終了しました)
2021年11月28日(日) 第3回:「遠近法」(終了しました)
2022年4月17日(日) 第4回:「カラヴァッジョ登場!通俗性の衝撃」(終了しました)
2022年5月15日(日) 第5回:「南方のカラヴァッジェスキ」(終了しました)
2022年6月12日(日) 第6回:「北方のカラヴァッジェスキ」(終了しました)
2022年10月9日(日) 第7回:「ヴェネツィアの美術文化とベッリーニ一族の登場」(終了しました)
2022年11月6日(日) 第8回:「ジョルジョーネとティツィアーノ」(終了しました)
2022年12月4日(日) 第9回:「ティントレットとヴェロネーゼ」(終了しました)
※これまでの講座の様子はこちら。