2学期授業と冬期講習終了、9月〜12月の入試結果

12月30日(土)は、2学期授業に引き続き行われた冬期講習の最終日でした。

 

2学期は、1学期や夏期講習中に培った基礎力を踏まえ、主に私立大の総合型選抜や学校推薦、特待生入試など、間近に迫った入試に対応すべく実践的な練習に入って行きました。

 

デッサンにおいては、試験の制限時間の中での効率の良い描き進め方や、絵をさらに魅力的に見せるための注意点、描き込みの精度を高めていくこと、などです。

 

体験型の総合型選抜への対策としては、実際の体験授業での課題に近いものを想定して取り組んでもらうことで、体験授業当日にどのような課題にも落ち着いて対応できるようにしました。

 

また、エントリシートの自己推薦文の指導など、実技以外の指導も行いました。

 

国公立大1志望の受験生や美術系高校志望の中学生は、来年2月の入試を睨んで実践的な課題をこなし、実力をアップできるよう課題に取り組みました。


9月から12月までの間、7名の受験生が受験し、延べ9校から合格を得ました(総合型選抜の場合は「出願可」を含む)。内訳は以下の通りです。

 

●京都精華大学 3

●成安造形大学 2名(うち、特待生合格1名)

●嵯峨美術大学 2名

●京都芸術大学  


おめでとうございます!


そのほかの受験生や今回の受験で進学を決めなかった受験生は、年明けに国公立大や私大の合格を目指します。引き続き頑張っていきましょう。

 

高校1、2年生や中学生も、着実に練習を積み重ねることによって徐々に実力が底上げされてきています。特に高校2年生はそろそろ志望校を考慮しつつ練習の方向性を決めていきたい時期になってきました。

 

また、美術系高校を受験する中学3年生は、受験が迫ってきましたので、ここからはさらに本番を見据えて練習を重ね、しっかりと実力が出せるようにしなければなりません。


2学期と冬期講習中に制作された作品の中から5点だけ紹介します。

 

1)最初のデッサンは高校2年生の作品です。京都市立芸術大学の過去問題に取り組んでもらいましたが、それぞれのモチーフを丁寧に描き込み、充実したデッサンに仕上がりました。作者はここ数枚のデッサンでトーンの幅が広くなり、描き込みの精度が上がってくることで魅力のあるデッサンになってきました。

 

2)2番目のデッサンも高校2年生の作品です。これも京都市立芸術大学の過去問題です。作者は優れたデッサン力を持ちますが、今回の課題では、大きなモチーフを画面の中にどのように収めるのか(あるいはどのように切るのか)、白いモチーフのトーンをそれぞれの質感を感じさせながらどの様に表現するかなどの問題意識を持って取り組んでもらいました。

 

3)3番目のデッサンは、成安造形大学の特待生入試の過去問題に取り組んだ受験生の作品です。課題として提示されたモチーフを工夫して魅力的な構成を作り、制限時間のなかで可能な限り精密に描き込めるよう練習しました。受験本番を意識しながら粘り強く反復練習することによって作者はさらにデッサン力をアップさせました。

 

4)色彩作品は、モチーフ構成の基本課題でピーマンを構成して自由に彩色するものです。作者はモチーフの中から魅力的な形態を見つけ出して動きのある構成を作り、色彩豊かな作品に仕上げました。

 

5)2枚目の色彩作品は、高校2年生の作品で、イメージ表現の基本課題です。作者は初めてのイメージ表現の課題に、試行錯誤しながら高い集中力を持って粘り強く描き込みを進め、結果的に魅力的な画面にたどり着きました。出来上がった作品はもとより、その制作過程が素晴らしかったです。

 


受験生は志望校合格に向けて、来年度以降に受験を控える人も、これまでの練習が実を結びそれぞれに飛躍の時期を迎えていると思います。みなさんの力をさらに高め、希望の進路に導いていけるようスタッフも頑張っていきたいと思っています。(Y.O.)