2学期授業〜冬期講習終了と、9月から12月までの入試結果


12月28日(火)は、2学期授業に引き続き行われた冬期講習の最終日でした。

 

2学期は、1学期や夏期講習中に培った基礎力を踏まえ、主に私立大の総合型選抜や学校推薦、スカラシップ入試など、間近に迫った入試に対応すべく実践的な練習に入って行きました。

 

デッサンにおいては、試験の制限時間の中での効率の良い描き進め方や、絵をさらに魅力的に見せるための注意点、描き込みの精度を高めていくこと、などです。

 

体験型の総合型選抜への対策としては、実際の体験授業での課題に近いものを想定して取り組んでもらうことで、体験授業当日にどのような課題にも落ち着いて対応できるようにしました。

 

また、エントリシートの自己推薦文の指導や、提出するこれまでの活動をまとめたポートフォリオの指導など、実技以外の指導も行いました。

 

国公立大1志望の受験生は、来年2月の入試を睨んで実践的な課題をこなし、実力をアップできるよう課題に取り組みました。


9月から12月までの間、8名の受験生が受験し6校から合格を得ました(総合型選抜の場合は「出願可」を含む)。内訳は以下の通りです。

 

●京都芸術大学 1名

●成安造形大学 1名

●立命館大学 1名

●大阪芸術大学 1名

●嵯峨美術短期大学(スカラシップ入試) 1名

●富山市立富山ガラス造形研究所 1名


上記合格者全員が進路を決定しました。おめでとうございます!


そのほかの受験生は、年明けに国公立大や私大の合格を目指します。引き続き頑張っていきましょう。

 

高校1、2年生や中学生も、着実に練習を積み重ねることによって徐々に実力が底上げされてきています。特に高校2年生はそろそろ志望校を考慮しつつ練習の方向性を決めていきたい時期になってきました。

 

また、中学3年生は受験が迫ってきましたので、ここからはさらに本番を見据えて練習を重ね、しっかりと実力が出せるようにしなければなりません。


2学期と冬期講習中に制作された作品の中から4点だけ紹介します。

 

1)最初のデッサンは高2生の作品です。京都市立芸術大学の過去問題を少し改変した課題に取り組んでもらいましたが、それぞれのモチーフを丁寧に描き込み、充実したデッサンに仕上がりました。作者はこのデッサンをきっかけにかなり実力を上げたように思います。

 

2)2番目のデッサンは、ウィスキーの瓶の黒い色や質感、薪の表情、そしてその2つのモチーフの関係などに気をつけながら、少し時間をかけてじっくり描き込んだ作品です。作者は初心者のための基本のデッサンからこの作品まで、非常に早いスピードで上達しました。

 

3)3番目の石膏像は、推薦試験で合格を決めた受講生が、大学に入学するまでにさらに実力をつけておきたいと取り組んだ作品です。石膏像はこれで3枚目ですが、時間をかけてコツコツと描き込んだり修正しながら充実感のあるデッサンに仕上げました。

 

4)色彩作品は、京都市立芸術大学の過去問題で、みかんをモチーフにして滲みを生かした表現で描く課題です。作者は初めにおおらかなタッチで美しい下地を作った上で、描写力の高さを生かしつつ色彩豊かな作品に仕上げました。


それぞれに飛躍の時期を迎えていると思います。みなさんの力をさらに高めていけるようスタッフも頑張っていきたいと思っています。(Y.O.)