クロッキー会


少し前のことになりますが、3月の終わりの一般コースでは、モデルさんに来てもらって久しぶりのクロッキー会をしました。

かつて受験コースの方ではやったことがあるのですが、日曜の一般コースでクロッキー会をするのは初めてです。

 

当日参加された方は、ほぼクロッキーは未経験だったので、最初に作例をお見せしながら、形を捉える時の意識や鉛筆の動かし方などについて簡単に説明をした上で開始しました。

 

10分間、モデルさんのポーズが作る動きを線として捉え、鉛筆をゆっくり動かしながらそれを描き出していきます。皆さん、初めてのことに戸惑いながらも集中して取り組んでくれました。

全部で10数ポーズ位描いてもらったでしょうか。初めの頃は形が小さかったり、線が弱かったり、急ぎすぎたりしていましたが、枚数が進むにつれ少しずつモデルさんのポーズに合わせて形を柔軟に捉えられるようになって来ました。

 

クロッキーは短い時間の中で主に線を使って形を描く行為なので、普段教室で取り組んでいるデッサンとはやや違って、より即興性が必要です。ただ、クロッキーの枚数を重ねていくことで、最初に直感的に形態を把握する力や集中力を持続しつつ細部を描き出していく力が高まっていくと、デッサンを描く際にもそれが生きて来ます。

 

クロッキーは、必ずしも一枚の絵としての完成度がどうかということではなく、「眼の訓練」として普段からどんどん描いていって欲しいと思います。枚数を重ねれば重ねるほど上手になっていきます。

 

今回は一般コースでしたが、機会を作って受験コースの方でもクロッキーの機会を持ちたいと思っています。(Y.O.)