杉本博司「瑠璃の浄土」展(京都市京セラ美術館)


京都市京セラ美術館内の東山キューブでは、杉本博司「瑠璃の浄土」展が開催中(10月4日まで)です。
京都市京セラ美術館に新設された東山キューブでの初めての展覧会ということで、杉本博司展への興味とともに、東山キューブがどんなものなのかと楽しみにしていましたが、今日ようやく観に行くことができました。
杉本氏の著作「アートの起源」の中に「冷たい眼と熱い眼」と題するエッセイが収録されています。そこで杉本氏は、ニュートンのプリズムを使って光を分光させて現れた色彩を撮影するという作品を作る中で、ニュートンとゲーテの色彩論の違いを考察しています。
制作された作品がどんなものなのか、本には小さな図版は載っているもののできれば本物の作品を観てみたいと思っていたのですが、「OPTICS」と題されたそのシリーズが今回の展覧会で展示されています。
また、東山キューブ前の日本庭園の池の中央には杉本氏によるガラスの茶室「聞鳥庵(モンドリアン)」が展示されています。
今日は素晴らしい秋晴れの空気の中、杉本博司展とリニューアルされた美術館をゆっくりと楽しみました。(Y.O.)