私の選ぶ音楽の7日間・6日目

Neil Young "Dead Man-A Film By Jim Jarmusch" 1996

 

この「デッドマン」という映画は、封切当時に批評家の蓮實重彦氏が激賞していたことがきっかけで観たいと思った。映画ももちろん良かったのだが、ニール・ヤングのエレクトリックギターのソロだけでサウンドトラックをつけようと思ったそのアイディアが秀逸だと思った。それほどまでにニール・ヤングの硬質でひび割れたようなギターの響きが映画の質感や荒涼とした情景そのものと分かちがたく結びついていると感じた。

 

物語は、主人公ウィリアム・ブレイクのことを同名の詩人/画家のブレイクだと思い込んでいる巨漢のネイティヴ・アメリカンNobodyとの彷徨を描いている。ブレイクの詩も物語の中でいくつか引用される。

「先生はどう思うかな?」と思って、ずいぶん前にDVDをブレイク研究者のS先生に送ったのだが、まだ感想は聞けていない。(Y.O.)