私の選ぶ本の7日間・2日目


「アート・スピリット」ロバート・ヘンライ著/野中邦子訳(国書刊行会・2011/原著刊行 1923)

 

この本は、アメリカの画家・教師だったロバート・ヘンライがその教え子たちに向けて語った言葉や手紙などをまとめたものです。

邦訳が出版されたばかりの頃に大阪・心斎橋のスタンダードブックストアでたまたま手にとって、ページから飛び出してきたヘンライの言葉の数々にその場で感動して、すぐにレジへ走りました。

 

「大傑作を目指せ!」
「むずかしいのは、表現することよりも、”見る”ことである」
「いかなる学派にも属するな。いかなる技法にも執着するな」
「いま現在、自分自身でいなさい。明日まで待つことはない」
「アイデアに取り憑かれたなら、悪魔のように描くべし」

 

単なるアジテーションではなく、ヘンライ自身の研鑽と洞察の中から出てきた言葉だからこそ深い共感を持って読むことができるのだと思います。

 

私にとって、拾い読みしていつでも元気になるアートの本としては、岡本太郎の「今日の芸術」と双璧です。(Y.O.)