春期講習会2019

昨日で2019年度の始まりとなる春期講習会が終了しました。
今回の春期講習は、前期・後期とも参加者が少なかったのですが、静かに落ち着いて実習できました。

 

この時期は、新しくデッサンや色彩などの勉強を始める初心者の受講生が来られるので、鉛筆の削り方や基本形態の捉え方の説明など、一人一人に丁寧に指導しています。

 

また、基本形態の初歩のデッサンを一通り終えた受講生には、その応用的な課題に取り組んでもらいますが、それぞれの課題の持っているテーマや意図をあらかじめ説明して、ポイントを外れないように進めてもらいます。

 

ある程度練習を積んだ受講生には、じっくりと時間をかけて自画像や組みモチーフ、細密描写が必要なものなど歯ごたえのあるモチーフを描いてもらっています。描き進めていく中で、進め方の合理性や、全体と部分の関係性が取れているのか、リアリティを持って細部を観察しているか、鉛筆や練りゴムの技術的なこと、そして最後まで集中力をとぎらさずに描き切れているかなど、たくさんのことを確認します。

ゆくゆくは受験の時間に対応していくように練習することになりますが、この時期は、様々なことを時間をかけて観察したり確認しながら基礎力の底上げをする時期と考えるからです。

 

今回新しく来られた高校生で色彩の練習が必要な受講生や中学生の受講生には、基本の色彩構成やイメージ表現の課題にも取り組んでもらいました。

 

受講してくれた皆さん、段階の違いはありますが、それぞれに手応えと今後の課題を認識してもらえた充実した講習会になったと思います。

これからたくさんの課題をこなしていくことになりますが、一つ一つの課題に取り組んでいく中でしっかり力をつけてもらえるよう、私たちも頑張って指導していきます。(Y.O.)