京都・嵯峨野/鹿王院の紅葉

 

 例年、京都の紅葉は11月の下旬が見頃だったような気がするのですが、今年は10日ばかりずれ込んで、今頃がきれいな感じになって来ているるような気がします。

 

 

この嵯峨野にある鹿王院というお寺は、知る人ぞ知る紅葉の名所ということで、たまたま近くまで来たので行ってみることにしました。僕はこのお寺のことを知りませんでしたが、一緒にいた方が教えてくれたのです。

 

 

まず、住宅地の中にひっそりと建つ山門から奥に続いていく、この石畳の小道がすばらしい。別世界へと引き込まれていくような気がします。

 

 

中門、客殿を経て本庭を望みます。舎利殿を中心に庭が広がっています。実際にはあまり広くはないのですが、木の高さや石の配置、土地の形などを工夫して広々と見せているのだと思います。嵐山を借景とした、すごく詫びた感じの何とも言えない味わいのある庭で、すっかり魅了されてしまいました。

 

 

休日の嵐山の込みように比べ、ここは少し離れていることもあってお客さんも少なく、静かに落ち着いて庭や紅葉を楽しむことができました。まだまだ京都にはいいところがいっぱいありますね。(Y.0.)

 

(この文章は、松尾美術研究室のブログ "マツオ・アートログ”への2011年12月4日付けの投稿を転載したものです。).