イタリア美術紀行ーヴェネツィア編・その4(ペギー・グッゲンハイム・コレクション 、その他)

 

ヴェネツィアでは、その他に6カ所の美術館などを回りましたが、主なところで撮った写真をアップしておきます。

 

 

1)ペギー・グッゲンハイム・コレクション
ここは戦後アメリカ現代美術のパトロンだったペギー・グッゲンハイムの邸宅を改装した美術館で、彼女の収集した作品を展示しています。室内にはぎっしりと小さいながらもアメリカ現代絵画の優品を展示してあり、(ヴェネツィアで観るアメリカ美術という意外感も含めて)楽しめます。

 

 

このときは小企画展として「ジャクソン・ポロックの壁画」展をやっていました。ポロックの「壁画」は、個人的には'99年MOMAでのポロックの回顧展を観に行って以来の再見です。ヴェネツィアで再び見れるとは・・・。(「壁画」は撮影禁止につき、写真は関連のドローイングです。)

 

 

2)プンタ・デラ・ドガーナ
ヴェネツィア本島の南端にある、17世紀に建てられたもと税関の建物を安藤忠雄氏がリノベーションしたヴェネツィアの新名所です。あるフランスの現代美術コレクターのコレクションからチョイスされ、広大な空間を贅沢に生かしながら展示されています。れんが造りの壁と安藤氏のトレードマークとも言えるコンクリート打ち放しの壁や床の質感が緊張感を持ちながらも調和しています。

 

 

プンタ・デラ・ドガーナの展示室の窓から、カナルグランデを挟んでサンマルコ聖堂とパラツォ・ドゥカーレが見えています。運河を進んでいるのは水上バスです。

 

 

3)パラツォ・ドゥカーレ
サンマルコ聖堂の隣にあるヴェネツィア総督府のあった宮殿。写真はその中の一室。大きな空間の内部が金ピカの額入り油彩画で覆い尽くされていて凄まじい。こんな部屋がいくつかありました。

 

 

帰りの水上バスから見たカナルグランデに浮かぶゴンドラ。背後に見えるのはアカデミア橋。次回来たら、ヴェネツィア本島の周辺の島々も回ってみたいなあ。(Y.O)

 

 

(この文章は、松尾美術研究室のブログ "マツオ・アートログ”への2015年10月18日付けの投稿を転載したものです。)